器材オーバーホールをしていて気が付くことですが、 レギュレーターの「心臓部」が傷んでいる器材が多いことです。
正式な部分名でいうとファーストステージの高圧ポペット部やシート部 (シール部)(ダイアフラム部)が通常使用ではありえない磨耗や変形・欠損が見られます。
考えられる一つの原因として、タンクにレギュレーターを取り付けて、タンクバルブを 開けるときになんの躊躇もなく全開しているのかもしてません。
あくまで、一つの要因ですが・・・。
これは、皆さんを教えたINSTの無知と思い込みから来るのですが、 「タンクバルブを開けるときはゲージが破裂するかもしれませんから ゲージは下を向けて・・・」なんていまだに教えている人もいますから 仕方ないのですが、私は、ゲージを顔に近づけて見るのは良くないですが、 「ゲージを下に置いて残圧計の針やデジタルの見えるようにして、バルブを ”ゆ~っくり”開けてくださいね?」と昔から言っています。
これは、残圧計にダメージを与えない為と200kのタンク圧を一気に ファーストステージ減圧部に当てない為です。
いきなり1stの ピストン・ポペット・シート等やOリングに負荷をかけてもいいことは 何も無いのです。
タンク内の圧力はゲージにはそれほど一気には掛からないよう HPホースの元部分で針の穴のようになっていますが、1stステージには一気に圧が行く 構造ですので、バルブを一ひねりしてエアーが通りゆっくり残圧計の針が上がりきるまで 待ったほうがいいのです。針が止まったらバルブをくるくると回して全開してください。 ついでですから、残圧計の破裂についても書きますが、残圧計のガラス・樹脂が割れて 飛んだ例は知りません。(よほどガラスにひびでもない限り)残圧計のほとんどは 裏に破裂防止弁がありそちらから漏れます。 ただし、内部構造からして(ブルドン管式・スパイラル管式等)違いも有ります。 Sプロのコンパクトゲージなどは破裂防止弁がありません。 これは内部(ブルドン管式)が損傷してゲージ内に圧が流れても一気にガラスが 「ぶっ飛ぶ」ことなく、ふちからエアーが漏れ出たり前面ガラスが外れる仕組みに なっています。(こうなればしめたもので、新品に交換?) 残圧計のために考えると、ゆっくり圧をかけることは内部のくたびれて来ている スパイラル管や針の根元を守るのと、くたびれた高圧ホースを守る意味があります。 (ホース交換を3年ごとにしている方は少ないですからね)
説明が下手でなにやら難しい話かもしれませんが・・・
高圧を相手にしているので、やさしく圧を掛けてあげてね?
って言う話です。 気が向いたときに続編を・・・・・やります。
2007/04/18