フィリピン アポクルーズ

1999.11  T.yoshiko記
久しぶりのダイビングツアー しかも初めてのクルーズダイビング、期待と不安(どんな魚にあえるの?天気は良いかな?船酔いは?海賊は大丈夫?)で胸を躍らせながらAM6:40 成田空港到着。飛行機、バスを乗り継いで海に着いたのは夜。これから私達と数日間一緒に過ごしてくれる船はどこ?暗くてよく見えない。どれー?えーっ、あの明かりの灯いている大きい船?想像していたよりはるかに大きい。乗船したら更に大きい!!本当に大きいのっ!これで船酔いはクリア。
食事を終え明日は晴れます様にと祈りつつ早寝。 目が覚め(どうしてダイビングの時は時計が無くても起きれるの?)外に出るとまだ薄暗く頭がボンヤリ。ボケーと海を眺めていたら「ヨッチャン、おはよう」 えっ 杉山さん? やっぱり早い!
もう海の状態をチェックしている。さすが杉山さん。海のコンディションが悪くてダメそうな時はもちろん移動。たとえ他のショップと乗合だって、アンカーを打ち終わっていてもおかまいなし。でも結果 はいつも○。船がゆれて船酔い続出になる前だったり、潮の流れが強すぎて潜れないポイントだったり。おかげでいつも最高のポイントに安心して潜る事が出来るのよね。
さあー ミスターマリンと言えば早朝ダイビング。何事も他より一歩以上先に行かないと気が済まない体育会系ミスターマリン一行は、朝食前に1DIVE!AM6:40 エントリー。
ニシキヤッコにアデヤッコ、ツバメウオ、ホホスジタルミ、そして異常な程に多いカスミチョウチョウウオ。一気に目が覚めた。
次のテーマは「アオマスク」&「アケボノハゼ」「ちょっと深いけどあんまり見られないよ!どうする?」って杉山さん。それは行くに決まってるでしょう。いえ、連れて行ってください。
皆さん、ご存知の”海水魚”にて予習をし、いざエントリー。ロクセンヤッコさんこんにちは。ツノハタタテダイさんいつも仲がよろしくて。なんて呑気な事を思っていると杉山さんが熱心にビデオを向けている先に居ました。「アオマスク」ペアで仲良く! 顔だけ本当に”青”名前を付けた人は単純というか素直というかなんて思いながらモーターマリンに納めていたら、その下には「アケボノハゼ」! かわいいーっと見とれて写 真を撮る。「ちょっと深いよ」が頭を過る。コンピューターを見たら、なっなんと・・・?早く上がらなくちゃ。
エントリーしてからわずか10分弱で「アオマスク」&「アケボノハゼ」クリア。 潜ったポイントでもないのにどうしてわかるのかな? やっぱり八丈島の海坊主はすごい!
ナイトダイビングやるとは言ったものの、かなり不安。これまた初ナイト。(今回のツアーは初が多い)もちろん海の中は真っ暗だろうし、どうしよー!不安な顔をしていたのでしょう。杉山さんも教詞さんも「大丈夫だよ。エントリーからやることは一緒。違うのはライトを使うだけだから。あとは落ち着いてナイトダイビングを楽しめばいい。」と優しいお言葉。うっっ。 それに海の中では前に杉山さん、後に教詞さん、その後に現地のガイドさん(海を熟知している杉山さんは現地のガイドさんでも任せてはいられない。それにガイドさんも杉山さんに聞いてくる。超~VIP待遇。まあ大丈夫かな。と自分に言い聞かせながら、いざエントリー。やっぱり真っ暗。でもそこは昼間の海とは別 世界。ライトに照らされたお魚さん達は色を変えてご就寝。変わりに昼間は会えない生物達がお出迎え。夜光虫が杉山さんに刺激され ピカピカッ とても幻想的でただただ感激。あっという間の1時間でエキジット。そこでまた感動! 水面 から見上げた頭上には満天の星空。さっき見た夜光虫のようにピカピカ光ってる。うーん素敵すぎる。
やっぱりナイトはやってみナイトわからナイっト!
あんなに不安だったのに終わってみれば感動の余韻に浸りつつ、また潜りたいと思う事ができた。何事も初めが肝心!こんな感動を味わえず不安ばかり残るダイビングでは、もうナイトをやる事はなくなってしまったかもしれませんよね。
杉山さん、教詞さん、ありがとうございました。
ツバメウオの群れは本当にツバメが飛んでいるみたい。カメは恋人探しに必至。ギンガメアジは優雅に泳ぎ。ナースシャークは杉山さんに尻尾をつかまれ大慌て。大好きなクマノミ達は愛らしく、写 真を向けずにはいられない。海は本当に愉しませてくれる。せかせかした日常の疲れた心と体をリフレッシュしてくれる。
海だけじゃないの。魚をいろいろ教えてくれる教詞さん。仲良しIさんご夫妻。ベテランOさん。
年齢も住む所も違う人達がミスターマリンに集まって潜ったり、魚の話をしたり、海を語ったり、それがまた楽しい。こんなに楽しく気取る事無く潜る事ができるショップは他にはありません。それもきっと海を愛している杉山さんの人柄が、そんな人達を引きつけるんですよね。

とても楽しかった初めてのクルーズダイビングは幕を閉じました。本当に楽しんでもうお腹一杯のはすなのに、成田に着いて次はどこかしら と思うのは私だけでしょうか?